いろいろ交換(4)UEFIは便利!

とまあ、無事起動しました。PCの場合すべて規格品ですから、サイズとか電源容量とかに気をつければ問題が起こることは稀です。

 

で、OS再インストールしてバックアップデータを戻して現状復帰。

 

今回、マザーボードも入れ替えたわけですが、SATAⅢが1ポートから2ポートに増えたこと、メモリースロットが2つから4つに増えたこと(メモリー容量16GB→32GB)が大きな変更点ですが、実はもっと大きなメリットが、BIOSからUEFI(Unified Extensible Firmware Interface)への変更です。

UEFIは初めてなのですが、ECSのMBでは、UEFI設定のためのGUI画面が用意されています(もちろんECS以外のベンダーも各々独自のGUI画面を用意しています)。これは便利ですね。

f:id:essehomo_hiro:20130713092821j:plain

POST画面からF2キーでUEFIのUtility画面に入ります。

f:id:essehomo_hiro:20130713092919j:plain

ここで「ブート」をクリックすると、起動可能なドライブが全て表示され、所望のドライブをクリックして起動出来ます。うちのPCでは、PLEXTORSSDからWindows7IntelSSDからCentOSを起動するのですが、デフォルトでは(つまりUtility画面に行かなければ)Windows7が起動します。

f:id:essehomo_hiro:20130713092936j:plain

CentOSを起動したい場合はIntel SSDを、OSインストール等には光学ドライブをBoot画面で選択すればいいわけです。つまり、起動ドライブによりOSを分けておけば、GRUB(GRand Unified Bootloader)は必要ありません。

このGRUBというブートローダー、Linuxでマルチブート環境にするときによく使われ、便利ではあるのですが、知らないで使うと困った問題があります。

 

Linuxの場合、Kernelをバージョンアップすると、新Kernelにアプリケーションの相性等の問題があった場合に、旧Kernelでも起動できるようにGRUBの選択肢に古いKernelも残され、選択肢の先頭に新しいKernelが付け加えられます。常にLinuxの最新バージョンをデフォルトで起動したい場合はそれで構わないのです(grub.confでdefault=0としておけば常にLinuxの最新kernelがデフォルトになる)。しかし、デフォルトでWindowsを起動したい場合、例えばそれまで選択肢の3番目がWindowsであれば、grub.confのdefault=2としています。そこに新Kernelが先頭に付け加えられたら、Windowsの順番がひとつ下がるため、次回起動時にはそれまで2番目だったKernelが起動し、Windowsが起動されません。つまり、Kernelが更新される度、default値を書き直さなければならないわけです。書き直し作業自体は手間というほどではないのですが、ブートに関して面倒な問題を起こしたくないので、できるだけgrub.confに触りたくありません。

でも、ドライブ毎にOSを分けていれば、デフォルトの起動ドライブはUEFIで設定していますから、それ以外のOSを起動したいときは、ブート画面からドライブを選択するというやり方なら、OSのバージョンアップとかには全く影響されず、いつも同じ方法で起動できるので、とても便利です。

f:id:essehomo_hiro:20130713093002j:plain


BootセレクトからCentOSに行ったら、そこでGRUB画面になって、デフォルトでは最新Kernel、Returnを押せばWindowsも含めて起動Kernelを選択できます。旧Kernelを起動したい場合にやはりGRUBは必要。前言撤回。


と、何やら上から目線で、こうすればいいよみたいなことを書いておりますが、UEFIのGUI画面でブートドライブを選択できることを知ったのは全くの偶然。何も事前情報収集せずに2つのOSインストールをしたあと、ブートドライブの優先順位(GRUB読み込みのためCentOSドライブ優先)を設定しようと、POST画面からBIOS設定に行くつもりでF2を押したら、GUI画面になって、そこに「Boot」タブがあっただけの話。で、今回インストールしたのがCentOS 6.4で、しかもWindowsとは別のドライブから起動するようにしたというのが、UEFIを使う上では結果的に大当たりという、単なる超ラッキーなのでした。

 

よく調べると、LinuxでUEFIに対応させるには、少し気をつけたほうが良かったみたいです(仮定法過去完了形w)。「Linux,UEFI,対応」でググると、ぞろぞろと情報が出てきます。古いバージョンや32bit版をインストールする場合、一つのHDDにWindowsとLinux両方をインストールする場合には、事前にしっかりと情報収集することをお勧めします。などと、今更言っても説得力ありませんが。